"私の裁判"

高等裁判所で裁判離婚したその後の人生(女ホームレス日記)

血豆と21日と500km

カプセルから出たら、ジリジリするような太陽だった。

午後になってもジリジリな太陽で、時々、風がふくと気持ちよく感じた。

今日は、犬くんと最後に会ってから21日めの夜。

もう何十年も会っていない、そんな気持ち。



1日に、起きる事がいちいち大きく、内容が濃く、重い。

これまでの私の人生の中でも忘れる事は無い時間を過ごしてる事は、間違いないって思う。



用事があって今日も渋谷まで行ったんだ。


ホームレスになってしまって、行く場所もお金も無かった日、

眠さに耐えられず、公園でうっかり眠ってしまったりしていた頃の出来事で


悲しい事を今日も思い出したんだ。




スニーカーを盗まれてしまった。

靴が無いとわかって、凹んだ日を思い出す。

いや、今でも靴がなくサンダルしか無いから凹んでる。


今日のように暑い日のアスファルトは、薄いサンダルだけだと足裏がまともに痛かった。



そう、思い出した。


裸足で、重い荷物をよいしょよいしょと運んで、近くの施設(図書館)で、スリッパを借りたんだ。(恵んでもらった)


その日の午後からどうしても渋谷にどうしても行かなくてはいけない用事があったので、


行った帰りに、さすがに何でもいいから靴に見えるものを買うことにして。


なんか、惨めな気持ちでいっぱいだったな。



何でもありの渋谷とは言え、スリッパ(しかも飛行機で履くような簡易仕様.......)
で、歩くにも地面が痛くて、出来るだけ安いサンダルを探して、購入しようと考え、意を決してあるショップへ入った。



そこはさすが、渋谷!誰も見ないでくれたんだ(涙)


他人に無関心なのか?

気の毒な人と思って見なかったのか?

もしくは、ああいうファッションだと思ったか?(涙)




どちらにしろ、簡易スリッパを履いて、店にあった1番安いサンダル(¥1,080)に履き替えて、

さすがに、ドロドロになった足と共にあの日は、カプセルホテルへ。



あれからは、半月以上が過ぎ....


今日までの私の歩いた距離はいかほどだろうか????



多分だけど、直線にしたら、都内から軽く京都には到着してると思う(焦)





足裏に血豆が出来ては、潰れ、治りかけた頃にまた痛くて見たら、血豆が潰れて。


あぁ、痛いよぅ。

手のひらにも、豆がいっぱい。(節分じゃないよ)



でもね、昨日くらいに足裏を見たら、血豆が硬くなってた(涙)



「何さ!血が出なくなったんだ。自分よ喜べ!!!」





一緒に寝るとね、この可愛い犬くんの足裏が見えるんだ。

だからこの足裏を毎晩観てる。



今日の犬くんはどうしてるかな。

ママを忘れちゃったかな。

待ってくれてるかな。

会いたいな。 抱っこしたいな。 一緒にねんねしたいな。 一緒にお話したいな。

美味しいごはんを作って食べさせてあげたいな。


ちゃんと眠れてるかな。

お咳して苦しんでないかな。




カプセルの中で、内緒の声で、犬くんの名前を呼んでみる。


お年寄りだから、お耳が遠くなったんだよね。

聴こえないのはしょうがない。

お耳が遠くなったのに、まだ娘の家で居候していた時、私が玄関を開けると、

私が戻ってきた事に気付かずに、だいぶしてから、フラフラしながら、私を出迎えてくれたあの顔を

忘れる事は1日もない。


どんな顔も。沢山寝てママに会える日まで絶対に元気でいてね。